工事リポートCONSTRUCTION REPORT
どりー夢ハウス
No.03-森の恵みに感謝しようツアー
今回どりー夢ハウスでは、初めての試みとして”森の恵みに感謝しようツアー”を行った。この企画は小国森林組合の協力を得てお客様と直接森に出向き森の現状を肌で感じてもらい、今後の自分達のあり方を考えてもらう事を目的として行われた。
もちろんこの取組みで即効性などは求めていないし、求めてはいけない。10年20年30年・・・と長いスパンで考えていかなくてはいけない問題だろう。
上の写真は人の管理が行き届いていない山である。間伐や除伐が行われていない為、日が当たらず木はやせ細っている。
管理が行き届いていないと、風などの影響を受けて自然に折れ木や枝が地面を覆い尽くす。すると地面にも更に日が差し込まず土壌も衰退していく。この悪循環がどんどん広がって森は荒れはててしまう。
次の写真は管理されている山である。日も全体に射し込み木も青々と元気に育っている。70年80年生の木もたくさんで山の理想の形と言えるだろう。
このように今山は人の手(間伐・除伐・その他)を必要としている。そのためには林業の活性化が絶対条件である。まず国産材の価格の低迷を打破するために国産材の需要を増やし、適正な価格に引き上げる事。それが林業の活性化につながっていくのではないだろうか。
ちなみに今の一般的な杉材の価格は昭和30年後半と同じと言われています。物価はこんなに上昇しているというのに・・・ 今私たち工務店に課せられている使命は何なのかもう一度考え直す時期にきているのではないだろうか。
今回の企画には特典がついてくる。それは現場にて1本立木を選んでいただきその場で伐採。そしてその材料を今回の現場にプレゼントという特典。
最後の写真は杉の木を伐採後お施主様ご家族が苗木を植樹をされている様子。豊かな森を次世代に残すために・・・
(2007年05月25日 13時04分)