工事リポートCONSTRUCTION REPORT
心つなぐ家
手仕事にこだわる家づくり【熊本の高性能住宅】加工編
こんにちは、やす大工です!
今日は作業場で新築工事の造作材加工をしております。
弊社のスタンスとしては工事を請け負う際、既製品を出来る限り使用しないようにしております。
目的は、木の本来の良さを知ってもらう事と施工の自由度!そして大工技術の向上など様々です。
これは階段材の加工完了写真。
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右にあるのが階段の下地となる板材
左にあるのが段板となる板材です。
今回は左にある段板をノンスリップ加工を施し、着色をしてみました。
下記のような加工工程になります
まず、ルーターで溝を丸底で掘ります。
その後、着色する際汚れないようマスキングテープで養生をします。
着色の材料は、アンティークワックス!
蜜蝋を主成分にした安全性の高いワックスです。
溝にワックスを塗り込み・・・
こんな感じになりました!
以前お客様に”階段の木目が綺麗すぎて段差がわかりにくい”とのご指摘を受けた事から
今回はこのような試みを行いました。
このあと階段を掛けです。
どのような完成形になるか楽しみです!
そして次に造作材の加工。
木目などを見ながら、框(かまち)や鴨居(かもい)等々どこに使用するか決めて板材に直接書き込みます
これを”木取り”といいます。
そして加工します。
これを”木づくり”といいます。
写真では削っているところだけですが、この前の作業としてネジレや直角を直してからこの作業に入っております。
成形できたら次に仕上加工!
機械で超仕上げを掛けます。
表面がツルツルになるようにひたすら超仕上げ・・・
そして出来上がり。
この他にも窓枠なども加工します。
これらを梱包し完了です。
やすだホームでは、造作材や外壁材等の仕上げ材はほぼ小国杉を使用しております。
標高が高い小国の山から切り出された小国杉は、独特な油分をもち木目も綺麗で強い強度に優れております。
また、小国町の山林の多くが認証された森林であるため、山で伐られた木材がお客様の手元に届くまでの流通経路がクリアです。
熊本小国では、長年にわたり整備された環境のもと林業が成立しております。
この林業を衰退させないため、私たちがたくさん需要し”お客様に触れてもらう事”
これが大切な事だと私は考えております。
微力にもならない小さな力ですが、創業以来継続して行っております。
◆❖◇熊本の木の家をつくる大工工務店やすだホーム◇❖◆
(2021年08月27日 16時22分)